下痢
下痢が続く・急に下痢になった方へ
下痢はよくある症状ですが、原因はさまざまです。
多くは一時的な胃腸炎などで自然に改善しますが、なかには早めの受診が必要な下痢もあります。
このページでは、
- 受診の目安
- 下痢の主な原因
- 当院で行う検査
- ご家庭でできる対処
をわかりやすくご説明します。
このような下痢は早めに受診してください
- 血便、黒い便(タール便)が出る
- 発熱がある、または高熱を伴う
- 強い腹痛がある/どんどん痛みが増す
- 吐き気・嘔吐が強く水分がとれない
- 脱水のサイン(尿が少ない、口が渇く、ふらつく、ぐったりする)
- 下痢が3日以上続く(特に高齢の方)
- 下痢が2週間以上続く(慢性下痢)
- 抗生剤を飲んだ後から下痢が続く
※迷う場合でも、まずはご相談ください。
下痢とは
下痢とは、普段よりも水分が多い便が、回数多く出る状態です。
急に起こる急性下痢と、長く続く慢性下痢に分けて考えます。
- 急性下痢:数日〜1週間ほどで改善することが多い
- 慢性下痢:2週間以上続く(原因の評価が必要)
下痢の主な原因
1. 感染性胃腸炎(ウイルス・細菌)
最も多い原因です。腹痛、吐き気、発熱を伴うことがあります。
ノロウイルスなどのウイルス性、カンピロバクターやサルモネラなどの細菌性があります。
2. 食中毒
食品に含まれる細菌や毒素が原因で、急な下痢や腹痛、嘔吐が起こることがあります。
3. 薬の副作用
抗生剤、下剤、マグネシウム製剤、糖尿病薬の一部などで下痢が起こることがあります。
特に抗生剤後に下痢が続く場合は注意が必要です。
4. 食事が合わない(食物不耐症・体質)
- 乳糖不耐症(牛乳や乳製品で下痢)
- 脂っこいもの、冷たい飲食、アルコール
- 刺激物・香辛料
5. 腸の病気(慢性下痢の原因になりやすい)
- 過敏性腸症候群:ストレスで悪化、下痢と便秘を繰り返すことも
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病):腹痛、血便、体重減少を伴うことがあります
- 虚血性腸炎:腹痛のあとに血便が出ることがあります
6. ストレス・生活リズム
強いストレス、不安、睡眠不足、不規則な食生活で下痢が出ることがあります。
当院で行う検査
症状や経過に応じて、必要な検査を選択します。
- 診察(回数、便の性状、腹痛、発熱、食事歴、周囲の流行など)
- 血液検査(炎症、脱水、貧血など)
- 尿検査(脱水評価など)
- 便検査(必要に応じて:細菌・血便の評価など)
- 必要に応じて紹介(内視鏡検査やCTが必要な場合)
ご家庭でできる対処
水分補給が最優先です
下痢のときは脱水が一番のリスクです。
経口補水液(OS-1など)を少量ずつこまめに飲みましょう。
食事は「無理しない」が基本
- 食欲がなければ無理に食べなくてOK
- 食べるなら:おかゆ、うどん、スープ、バナナなど消化の良いもの
- 避けたいもの:乳製品、脂っこいもの、アルコール、刺激物
止痢薬(下痢止め)について
下痢止めは場合によっては症状を悪化させることがあります。
発熱や血便がある場合、強い腹痛がある場合は自己判断で使用しないでください。
まとめ
下痢は多くの場合、一時的な感染や食事の影響で改善します。
一方で、血便や発熱、脱水、長引く下痢は、検査が必要なことがあります。
「受診した方がいいか迷う」という段階でも構いません。
気になる症状がある場合は、お気軽に当院へご相談ください。
