【2026年】岸和田でもインフルエンザA型を確認|今年は異例の早さで流行、予防とワクチンを医師が解説
「インフルエンザは冬に流行する病気」
そんなイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、2026年は例年よりかなり早い時期からインフルエンザが増えています。
そして、岸和田市の街クリニックでも、9月2日にインフルエンザA型陽性の患者さんを確認しました。
今年はまだ暑い時期から、インフルエンザへの注意が必要です。
この記事では、次の内容について解説します。
- 2026年のインフルエンザ流行状況
- 2025年との違い
- 今からできる感染対策
- インフルエンザワクチンについて
- 発熱したときの受診の目安
① 2026年はインフルエンザが異例の早さで流行しています
2026年第34週(8月17日~23日)、全国のインフルエンザの定点当たり報告数は1.11となりました。
一般的に、定点当たり報告数が「1.00」を超えると、インフルエンザが流行期に入った一つの目安とされます。
👉 2026年は、8月下旬の時点ですでに全国的な流行期に入っています。
今回の流行入りは非常に早く、1999年以降では2009年に次いで2番目に早い流行入りとされています。
大阪府全体では、第34週の定点当たり報告数は0.45、岸和田市を含む泉州地域では0.27です。
現時点では、大阪府・泉州地域で大流行している状況ではありません。
⚠️ 街クリニックでも9月2日にインフルエンザA型陽性を確認しました。
当院で1名確認されたことだけで「岸和田で流行している」と判断することはできません。
しかし、すでに私たちの身近なところまでインフルエンザが入ってきていると考えておいた方がよいでしょう。
💡 今年のポイント
「冬になったらインフルエンザ対策」ではなく、今年は9月からインフルエンザを意識する必要があります。
② 2025年と比較すると?今年は約5週間早い流行入り
「今年は本当にそんなに早いのでしょうか?」
2025年と比較すると、その違いがよく分かります。
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| 第34週の全国定点当たり報告数 | 0.31 | 1.11 |
| 全国で1.0を超えた時期 | 第39週 | 第34週 |
| おおよその時期 | 9月下旬 | 8月下旬 |
同じ8月下旬で比較すると、2026年の全国定点当たり報告数は、2025年の約3.6倍です。
👉 2026年は、昨年より約5週間早く全国的な流行期に入っています。
これは、今年のインフルエンザを考えるうえで非常に重要なポイントです。
ただし、「流行開始が早い=今年の最終的な患者数が昨年より必ず多くなる」という意味ではありません。
今後どこまで患者数が増えるかは、まだ分かりません。
少なくとも、例年より早めにインフルエンザ対策を始める必要があるシーズンと考えてよいでしょう。
③ 今からできるインフルエンザ対策
インフルエンザは、感染した人の咳やくしゃみなどによる飛沫や、ウイルスが付着した手などを介して広がります。
学校の新学期が始まり、職場・学校・家庭内で人と接する機会も増えてきます。
基本的な対策を今一度確認しておきましょう。
✅ 手洗い
帰宅後や食事前などには、石けんを使ってしっかり手を洗いましょう。
✅ 室内の換気
冷房を使用している時期でも、定期的な換気を心がけましょう。
✅ 咳エチケット
咳やくしゃみがある場合は、周囲の方に感染を広げないために、マスクの着用などを心がけましょう。
✅ 十分な睡眠・休養
疲労や睡眠不足が続かないよう、日頃から体調を整えておくことも大切です。
✅ 体調が悪いときは無理をしない
発熱、咳、のどの痛み、強い倦怠感などがある場合は、「少しくらいなら大丈夫」と無理をして出勤・登校することは避けましょう。
💡 インフルエンザと新型コロナは、症状だけでは区別できないことがあります。
発熱だけでなく、咳、のどの痛み、鼻水、倦怠感、関節痛、頭痛などがある場合にも注意が必要です。
④ 2026年もインフルエンザワクチンをおすすめします
診察室でよく聞かれる質問があります。
「ワクチンを打ってもインフルエンザになることがありますよね?」
その通りです。
インフルエンザワクチンを接種すれば、100%インフルエンザに感染しなくなるわけではありません。
しかし、だからといってワクチンに意味がないわけではありません。
インフルエンザワクチンには、主に次の効果が期待されています。
- インフルエンザの発症を予防する
- 発症した場合の重症化を予防する
特に、重症化予防は非常に重要です。
こんな方には特に接種をおすすめします
- 65歳以上の方
- 心臓病のある方
- 糖尿病のある方
- 呼吸器疾患のある方
- その他の基礎疾患をお持ちの方
- 小さなお子さん
- 受験を控えている方
- 高齢者や基礎疾患のある方と一緒に暮らしている方
- 多くの人と接する仕事をされている方
街クリニックには、循環器疾患や糖尿病、高血圧などで通院されている患者さんも多くいらっしゃいます。
こうした基礎疾患をお持ちの方では、インフルエンザをきっかけに体調が大きく悪化することがあります。
そのため当院では、インフルエンザワクチンによる予防をおすすめしています。
ワクチンはいつ打てばいい?
インフルエンザワクチンは、接種したその日から十分な効果が得られるわけではありません。
👉 接種してから効果が期待できるようになるまで、一般的に約2週間かかります。
例年であれば10~11月頃の接種をおすすめすることが多いですが、2026年はすでに8月下旬から全国的な流行期に入っています。
💡 今年は、接種が開始されたら例年より早めに検討することをおすすめします。
流行が本格化してから慌てて接種するよりも、早めに準備しておくことが大切です。
⑤ 「インフルエンザかも?」と思ったら
インフルエンザでは、次のような症状がみられます。
- 突然の発熱
- 悪寒
- 強い倦怠感
- 頭痛
- 関節痛・筋肉痛
- 咳
- のどの痛み
- 鼻水
⚠️ 「インフルエンザ=必ず高熱」ではありません。
「熱はそれほど高くないけれど、体がものすごくだるい」
「家族がインフルエンザになった後から咳が出てきた」
「学校や職場でインフルエンザが流行している」
といった場合にも、インフルエンザの可能性があります。
抗インフルエンザ薬は早期治療が重要です
必要と判断された患者さんでは、抗インフルエンザウイルス薬を使用することがあります。
👉 一般的に、発症から48時間以内に治療を開始すると効果が期待しやすくなります。
特に、次のような方は早めに医療機関へご相談ください。
- 高齢の方
- 基礎疾患のある方
- 息苦しさがある方
- 水分が十分にとれない方
- 症状が強い方
▶ 街クリニックからのお願い
街クリニックでは、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの迅速検査に対応しています。
発熱がない場合でも、咳・のどの痛み・鼻水などの風邪症状がある方は、院内に直接入らず、まず当院までお電話ください。
感染対策のため、通常診療の患者さんと分けて診察を行っています。
「インフルエンザかもしれない」「検査を受けた方がいい?」「家族がインフルエンザになった」など、判断に迷われる場合もお気軽にご相談ください。
まとめ|2026年は早めのインフルエンザ対策を
2026年のインフルエンザは、例年とは少し違った動きをしています。
💡 今年のポイント
- 2026年は8月下旬に全国的な流行期入り
- 2025年より約5週間早い
- 同時期の全国定点当たり報告数は昨年の約3.6倍
- 街クリニックでも9月2日にインフルエンザA型陽性を確認
- 岸和田・泉州ではまだ大流行ではないものの、今後の増加に注意
- 手洗い・換気・咳エチケットなどの基本的な感染対策が重要
- ワクチンは発症予防・重症化予防のための重要な対策
- 今年はワクチンも例年より早めの接種を検討
インフルエンザは「冬だけの病気」とは言い切れなくなってきています。
今年は「まだ9月だから大丈夫」と考えず、早めに予防を始めることが大切です。
街クリニックでは、岸和田市・泉州地域の皆さまが安心して今シーズンを過ごせるよう、今後もインフルエンザの流行状況を確認しながら情報をお伝えしていきます。
インフルエンザワクチンの接種についても、準備が整い次第ホームページでご案内いたします。
※本記事の感染状況は2026年9月2日時点で公表されている情報をもとに作成しています。
