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静脈血栓症・静脈不全症

静脈血栓症、静脈不全症の概要

静脈血栓症とは、血液が静脈内で固まり(血栓)、血流を阻害する状態を指します。静脈不全症は、静脈が正常に機能せず、血液が逆流したり、血液が滞留することで、足のむくみや痛みが生じる病気です。どちらも主に足に影響を与えることが多い疾患です。

静脈血栓症、静脈不全症の症状について

静脈血栓症の主な症状は、患部の腫れ、痛み、赤み、熱感です。特に脚の深部に血栓ができる深部静脈血栓症では、これらの症状が顕著に現れます。
肺に血栓が飛んぶと肺塞栓症を引き起こすことがあり、呼吸困難や胸痛を伴い重症化する可能性もあります。
静脈不全症では、長時間の立ち仕事や座り仕事の後に、脚のむくみや重だるさ、痛みを感じることがあります。進行すると皮膚に色素沈着や潰瘍が生じることもあります。

静脈血栓症、静脈不全症の原因について

静脈血栓症の原因には、以下の要素があります。

  1. 長時間の安静:長時間の飛行機や車の移動、手術後のベッド上での安静など。
  2. 血液の凝固性増加:遺伝的要因、がん、ホルモン療法(経口避妊薬の使用など)。
  3. 血流の停滞:静脈の弁の異常、肥満、妊娠など。

静脈不全症の原因には、静脈の弁の機能不全や、静脈壁の弱さがあります。これらにより、血液が心臓に戻りにくくなり、静脈に血液が滞留することになります。

静脈血栓症、静脈不全症の検査方法について

  1. 血管エコー検査:静脈内の血栓の有無や静脈の機能を確認するために使用されます。
  2. 血液検査(Dダイマーなど):血液検査で、血栓ができた際に生成される物質の濃度を測定します。

静脈血栓症、静脈不全症の治療法について

  • 生活習慣の改善:運動を増やす、体重を減らす、長時間の立ち仕事や座り仕事を避けるなど。
  • 抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬):血液を固まりにくくして血栓の治療や予防を行います。
  • 圧迫療法:弾性ストッキングを用いて血流を改善し、血栓の形成を防ぎます。
  • カテーテル治療:カテーテルを用いて原因となっている静脈を治療します。
  • 手術:重症例では、静脈の機能を回復させるための手術が行われることもあります。

 

静脈血栓症、静脈不全症は主に足に影響を与える疾患です。夕方になると足がむくむ、長時間歩くと足がむくむなどは静脈不全症の可能性があります。放置すると肺塞栓症の原因になったり皮膚にも影響がでることがあります。診断と予防が重要な疾患です。

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