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あなたの健康を守る!成人のための予防接種ガイド

[2024.09.04]

予防接種について


予防接種というと、子供時代に受けるものというイメージがありますが、大人になってからも非常に重要な役割を果たします。特に、仕事やプライベートでの多忙な日々や加齢により免疫力が低下する中で、予防接種は自身の健康を守るための最前線に立っています。しかしながら、多くの成人は予防接種の必要性を認識されておらず、接種率も低いのが現状です。
10月1日より当院でのインフルエンザの予防接種が始まります。この機会に、自分の健康を守るための予防接種を受けてみてはいかがでしょうか?この記事では、なぜ成人に予防接種が必要なのか、その理由と具体的な接種の種類について解説します。自分の健康を守るために、今一度予防接種の重要性を見直してみませんか?

なぜ大人にも予防接種が必要なのか?

大人になると免疫力は自然に低下し、特に50歳を超えるとその影響は顕著になります。また、社会生活を通じてウイルスや細菌にさらされるリスクも高まります。予防接種は、これらの病原体に対する防御を強化するための重要な手段です。さらに、個人の健康だけでなく、家族や職場、地域社会全体の健康を守る「集団免疫」の形成にも寄与します。したがって、成人が予防接種を受けることは、自己防衛だけでなく、周囲の人々の健康を守ることにも繋がるのです。

成人が受けるべき主な予防接種一覧

成人が受けるべき予防接種には、インフルエンザ肺炎球菌帯状疱疹などがあります。これらのワクチンは、特定の病気の発症を防ぐだけでなく、重症化を避ける効果もあります。例えば、インフルエンザワクチンは毎年の流行に備えて接種が推奨され、特に高齢者や慢性疾患を持つ人には重要です。
インフルエンザのワクチンは接種してから抗体ができるまでに約2週間かかります。インフルエンザの流行は冬ですが、効果を最大限に発揮させるために、少し早めの10月、遅くても11月中に接種することが望ましいです。肺炎球菌ワクチンは、肺炎やその他の重い感染症を予防し、帯状疱疹ワクチンは痛みを伴う発疹の発症を抑える効果があります。

ワクチンの接種間隔について

予防接種を受ける際には、各ワクチンの接種間隔を正しく守ることが重要です。例えば、インフルエンザワクチンは毎年1回の接種が必要ですが、他のワクチンとの間隔を空けることが必要です。一般的なルールとして、生ワクチン(例: 麻疹風疹混合ワクチン)と不活化ワクチン(例: インフルエンザワクチン)の間には、最低でも27日以上の間隔を空けることが推奨されています。また、同じ種類の不活化ワクチンを接種する場合は、7日以上の間隔を空ける必要があります。この接種間隔を守ることで、ワクチンの効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを減らすことができます。

以下にワクチン接種間隔の基本ルールをまとめた図を示します。

※新型コロナウイルスのワクチンは、mRNAワクチンで、他のワクチンと同時接種が可能で他のワクチンとの接種間隔に制限はありません。

予防接種によるリスクとその対策

予防接種には副反応が伴うこともありますが、その多くは軽度で一時的なものです。例えば、接種部位の痛みや腫れ、発熱などが一般的です。重篤な副反応は非常にまれであり、そのリスクは予防接種によって防げる病気のリスクに比べると格段に低いです。医師との相談を通じて、自分に適したワクチンを選び、副反応の対策を事前に確認しておくことで、安心して接種を受けることができます。
ワクチンの主な接種方法は、皮下注射と筋肉注射です。インフルエンザや肺炎球菌など多くのワクチンは皮下注射です。皮下注射は、皮膚のすぐ下にワクチンを注入する方法で、一般的にはアレルギー反応が比較的少なく、体への負担が軽いとされています。しかし、まれに注射部位の腫れや赤み、痛みが数日続くことがあります。新型コロナウイルスや帯状疱疹のワクチンは筋肉注射です。筋肉注射は、ワクチンを筋肉の中に直接注入する方法で、より強い免疫反応を引き出すことができます。ただし、筋肉に注射するため、接種後に痛みや腫れが生じることがあり、人によっては熱がでることもあります。新型コロナウイルスのワクチン後に発熱を経験された方もいらっしゃると思います。

予防接種を受ける際の注意点と相談方法

予防接種を受ける際には、自身の健康状態を確認し、必要な情報を医師と共有することが重要です。特に、現在服用している薬やアレルギーの有無など、予防接種の安全性に関わる情報は正確に伝えましょう。また、予防接種の種類やタイミングについて迷った場合は、かかりつけのクリニックや地域の保健所に相談することが推奨されます。医師との対話を通じて、最適な接種スケジュールを立て、自分に最も合った予防策を講じることができます。

まとめ

予防接種は、子供のためだけのものではありません。成人においても、健康を維持し、重篤な病気を予防するために欠かせない重要な手段です。免疫力が低下する中高年層にとって、予防接種は病気から身を守るための強力な武器であり、個人だけでなく社会全体の健康にも寄与します。多くの成人が予防接種の必要性を十分に認識し、自身の健康管理の一環として積極的に接種を受けることが望まれます。接種の際には、健康状態を医師と共有し、最適なスケジュールを立てることが大切です。予防接種であなたの健康を守りましょう。

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